2012年08月20日

フジロック(2012年) 二日目、土曜の後半 Ray Davies & Band, Caribou など(長いです)

やはり、二日目の前半書いてから間が空いてしまいました。以下、ライヴ感想以外も多くて恐縮です。

レイ・デイヴィスについて書くつもりだったのですが、のろのろしているうちにロンドン・オリンピックの閉会式に彼が登場してしまいました。開会式のときはちょうどフジロック出演だったので、もしかしたら閉会式に出るんじゃないかと予想していたのですが、本当にテレビで「ウォータールー・サンセット」("Waterloo Sunset")を歌う姿を見ることができました。音響のせいかもしれないけど、フジロック出演時のほうがよく声が出てたような気がします。「ウォータールー・サンセット」は開催地ロンドンにちなんだ選曲なのだろうけど、英国ロックの歴史を辿るのが今回の式典のテーマの一つなら、できれば”You Really Got Me”も歌ってほしかったです。

さてさて、フジロックでは2日目のグリーンステージに登場したレイ・デイヴィスを聴きました。この日あまり体調がよくなかったのでハートブレイクスを早めに切り上げ、グリーンステージのやや前方でレイ・デイヴィスを待っていました。最初はあまり混み合ってなかったステージ前には、キンクスの名曲に惹かれるように徐々に人が集まってきました。
大昔にビートルズ、ローリング・ストーンズ、フーなどのシングル曲はラジオでかかるのをよく聴きましたが、キンクスはほとんど聴いていません。正直言って自分はたいしたファンではないのです。ちゃんと歌声を記憶しているのは”Victoria”だけ。どう考えても当時キンクスは宣伝不足でした。あれほど名曲が多かったのですから、当時の洋楽批評家がもっと熱心にキンクスを紹介していれば状況は変わったかもですが…
でも、冷遇(?)されたバンドってキンクスだけではないかもしれません。自分が洋楽に興味を持ち始めた1969年頃、洋楽ファンはまだまだ少なく、FM局もなかったので、山ほどの英米のバンドをバランスよく紹介するのは無理だったと思います。しかし当時でも一部には熱心なキンクスファンが存在していたようです。彼ら(おそらく還暦ロッカーズ)はフジロックまで足を運んだのでしょうか? 私が見た限り、そういう古いファンはそれほど多くいませんでした。

しかし、レイ・デイヴィスはそうした古いファンに懐かしの音楽を届けることより、若い世代に自分の歌を聴いてほしいと考えていたようです。彼は曲の合間に自身について長々と語っていました。ある時期自分に(ミュージシャンとしての)価値がないように感じたけれど、自分の音楽を追うように聴き、演奏する若い世代がいると知って勇気づけられたようです。正確な訳ではありませんが、大体そんな意味のことを話していました。そんな言葉の後で ”You Really Got Me”を、しみじみとした気持ちを込めて歌えたのは、この日最大の収穫だったかもしれません。懐メロでなく、次世代とともにキンクスの曲を歌ってほしいというレイ・デイヴィスの願いと、この歌を待っていたファンたちの心が一致しての大合唱でした。
レイ・デイヴィスはやはり歳相応の姿にはなっていましたが、ギターを握った瞬間に表情が引き締まり、立ち姿がすごくカッコよくなるのです。バラードもいいけど、彼にはいつまでもロックンロールを歌ってもらいたいです。
IMG_1522 ray davis2.jpg















以下、セットリスト: 1.I Need You  2.I’m Not Like Everybody Else  3.This Is Where I Belong
4.Till The End Of The Day  5.Where Have All The Good Times Gone 6.Sunny Afternoon  7.Dead End Street 8.Waterloo Sunset  9.Come Dancing  10.Victoria  11.20th Century Man  12.Celluloid Heroes  13.You Really Got Me  14.All Day And All Of The Night

Ray Davies & Band の後は、本当は最初から聴きたかったElvin Bishopの会場へ向かいました。予想通りにいい感じの演奏が聴こえてきましたが、実質1曲しか聴けず、ホワイトステージに戻ると、Caribouの最後あたりでした。

Caribouが演奏していたのは浮遊感あるインストロ曲で、思わず引き込まれて聴き入りました。3年前のFoals(大まかに括れば、ですが)を思い出すような、適度にへヴィーで透明感あるサウンドが魅力的でした。しかしCaribouの演奏を後で探して聴いてみるとテクノ風のリズムを重視したものも多く、自分が聴いたような、楽器の響きが横へ遠くへと広がっていく作品ばかりではないようです。

Caribouのマイスペースの動画↓
http://www.myspace.com/cariboumanitoba/videos/video/21715603
(いいところで突然進まなくなるのがマイスペースの困ったところですが、この曲は最後まで聴けました)
スマッシュのページのCaribouの紹介↓
http://www.smash-jpn.com/band/2010/07_caribou/index.php
(フォーク・エレクトロニカって言葉が使われていてちょっと感心しました)

次のSAKANACTIONは予想通りの大混雑中、前から10列目ぐらいで聴きました。長くなりそうなのでいったん切り上げ、その後聴いた BUDDY GUY と一緒に紹介したいです。
ということで、この日はオアシスファンが酔いしれたノエル・ギャラガー・バンドは聴いておりません。バディー・ガイとどちらにするか迷っていたのですが、サカナクションの演奏後の大混雑でグリーン・ステージに戻るのに相当時間がかかりそうだったので、オレンジコートに向かいました。
(続きはそのうち書くつもりです)
posted by ring-rie at 11:18| Comment(6) | TrackBack(0) | live stage | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
やはりスピードが違いますねー。。。
レイ・ディビスを5曲でヘブンに向かったわたくし。
木道を落ちないよう。車いすでは無理だな―…とか思いつつ行きましたが…バディガイに行かないのか聞かれ散ったよ。キモック聞いてました。。。
ゆいいつ最初から最後まで聞きましたぁ。。
Posted by bow at 2012年08月20日 14:09
bowさんおはようございます。
グリーンからヘブンまで、遠すぎですよね。坂を上がってくし、山道だし。雨が降らないのは有難いけど、乾いた砂利道は足が疲れました。
スティーブ・キモック、ちょっとだけ聴きました。ボブ・マリーの曲をやってました。このギタリストさんも聴いておきたかったですが、何しろ夕方になると見たいものは全部同時に始まる感じで、不満残りますね(苦笑)
キモックはバディーガイの演奏が静かになるとヘブンから音が漏れ出して聴こえていましたね。
フジロック来年も行きたいですね、やはり。できればもう少し楽に見たいです(笑)
Posted by ring-rie at 2012年08月21日 05:13
記事楽しみにしておりました〜ありがとうございます!今年はお天気も悪くなかったみたいで良かったですね♪
キンクス定番曲満載の楽しいセットリストですね!フジに行かれるくらいのロックファンなら、キンクスに詳しくなくてもこれら代表曲は何度か耳にされてることあると思うので、通りすがりのお客さんにもばっちりアピールできたろうな〜。CDの売り上げも増えたかも。ウヒヒ。
しかし場所が場所なせいか、ファンだから行く!という単純な図式ではないんですね。そうなんですよね〜キンクスファンて本来はわたしより更に一回り上のかたがたですから・・・体力金銭時間場所、どれをとってもハードルが高い(; ;)泣く泣く諦めた人は多いでしょうね・・・
でもレイが若い人に受け入れられることをとても楽しんでることが嬉しいです。わたし自身キンクスは後追い世代なので、なんとなくちょっと遠慮しなきゃ・・・みたいな気持ちがあったのですが(そうは思えない発言繰り返してますがw)、若くてもいいのねレイ!いやもう若くないけど!!ww

レイはとてもスタイルがいいしスリムな体形を保ってるので、ステージ栄えしますよね(人´∀`)ロックスターというイメージではないけど、素晴らしいエンターテイナーだと思います。
単独来日してもお客さんは入ると思うんですが、キャパとペイのバランスが取れないのかな〜日本では…
しかし14曲もやったんですね!しかも好きな場所行き放題と言うのがめちゃめちゃうらやましいです。ナマのレイを眼前で見られるなんて・・・(´Д`;)/ヽァ・・
Posted by tallulah at 2012年08月21日 08:36
エルヴィン・ビショップにバディ・ガイにレイ・ディヴィス・・・最高じゃないですか。ぼくはもともとブルーズばかり聴いてたので。キンクスは日本でもかなり人気があるほうだと思ってたのですが、芸歴の長さに比べるとイマイチ認知度低いかも。でも、ぶりぶりのブリティッシュ派にはキンクスが神って人も多いですよ。
Posted by たか at 2012年08月23日 14:51
tallulahさん、こんにちは。
やはり、ファンの方からはシッカリした反応頂けるのが嬉しいです。
書いてもらってすぐお返事しないでごめんなさい。
昔は思わなかったのですが、キンクスの歌って日本のGSに近いモノが時々あるなあと思うのです。GSはいろいろ当時の洋楽を日本流にアレンジしてましたが、ビージーズとキンクスの優しげなメロディーは絶対参考にしてますよね!
またツイッターで甲斐バンドとの類似を指摘する意見をもらったのも面白かったですよ。知名度高ければ遠慮したのではって思ってしまう(苦笑)

さて、完全なるリアルタイムファンにはなかなか遭遇しないのですが、私より若い、tallulahさんと同じぐらいの年齢のファンってけっこういますよ。そういう年齢のファンもやはり子育て仕事の真っ最中でフジロックには行きづらいと思うのです。
今回のツアーは物販もなかったし、ステージ写真もOKとすごく太っ腹だし、拍子抜けしました。大物過ぎてがつがつ売る気なんか全然ないんですよね。レイのステージが土曜と日曜にあるという充実ぶりだったのだけど、日曜の夜はレディオヘッドその他人気アーティスト林立状態で行けませんでした。やはりツイッターで、オレなら両方聴くって言ってる人いましたが、その人もフジには行ってないのです(苦笑)
やっぱりフェスで聴くより単独公演待ちたい人多いですよね。フジロックは泊まるところその他準備が面倒すぎるって意見も多いでしょうから。

おっしゃるようにハコがない、あっても経費と合わないってことなのかもしれません。もしも大阪ビルボードライヴとなれば1万以上になるかな?でもそれじゃ若い人が来ないですよね、たぶん。夏フェスだから、ついつい音につられて聴きに来るって人がいっぱいいるので、レイ・デイヴィス氏もけっこう満足してたんじゃないかと思います。

私が聴いていない日曜のステージのライヴ評読むと、やはりお客さんは多くなかったのだけど、その分ほんとに好きな人ばかりが聴きに来ていたようです。会場は、山奥(笑)ですが、夜間の照明が素敵なステージ。
きっと彼もお客さんもいい気分で過ごしたと思います。

なかなか難しいと思いますが、日本での単独公演を待ちましょう。で、もしもまたフジロック出演となったら、一緒に行きましょうね!!
Posted by ring-rie at 2012年08月25日 16:43
たかさん、コメントありがとうございます。
そしてまたまた返事遅くてすみません。

そうなんです、ブルース好きには最高のラインナップかもです。BBキングの感想これから書くんですが...ギターの指の動きは昔と比べて遅いし不正確かもしれない。でも、歌声は変わらないです。昨年ドタキャンだったので、今年は聴けてよかったです。高齢ではありますが、東京あたりにはまた来るんじゃないでしょうか。
エルヴィン・ビショップは最初から聴きたかったです。スケジュール発表されたときに、これを最初から聴くと確実にレイ・デイヴィスは聴けなくなるんで、苦渋の選択となりました。(大げさですけど、ほんと悩むんですよ〜)
フジロックはブルース好きや、グレイトフル・デッド好き、ルーツミュージック愛好家には楽しみなバンドを呼ぶフェスだと思います。
全般に、超人気バンドは大きなステージ、コアなファンがやって来るバンドは小さなステージで聴けるようにしているみたいです。一部には主催者の趣味とえこひいき(?)が反映されてるようですよ(笑)
Posted by ring-rie at 2012年08月26日 22:33
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