2009年11月08日

Scritti Polittiは80'sの商業主義に呑まれたのか、初めからペラペラに薄っぺらだったのか

タイトルは大袈裟ですが、中身は動画サイトの貼り付けばっかりです。

おとといScritti Polittiについて書いたところ、ショコポチさんからコメント頂き、返事を書こうと思っているうちに、いっそのこと気になった動画を集めてしまえ〜と思い、やっつけ仕事で貼ってみました。

まずは、見ていてガマンできなくなった動画。エイティーズ金まみれセレブの前で歌うグリーン。歌う前に上着を脱ぎ、それを係りの者が手にとってハケていくあたりの演出は細かく、隅々にまで腹立ってましたが、それでも我慢して聴いていたら、やっとベースがマーカス・ミラーではないかと気づきました。確かそうでしたよね。


Scritti Politti Boom! There She Was

上の動画のグリーン登場のシーンには「死んだらええねん」という言葉が頭に過ぎりました(ファンの皆様すみません)。
何でそう思うのか、理由の一つに、グリーンは自分がポップな歌を歌うのも一つの作戦だ、みたいなことを言ってたことがあります。細かいことはよく覚えていませんが、彼のミュージシャン活動の基本にあったのが社会批判の姿勢だと思うのです。若干踏み込みの甘さが気になりましたが、彼は音楽を通して何らかの形での社会変革を目指しているようでした。
しかしまあ、いくらPVだからといっても、ここまでやっていいのかと思うのです。発言の一貫性のなさもここまで来ると、やっぱり実はタダのアホやったのかと言いたくなりました。本気で彼を追いかけなくてよかったもんだと。

しかし彼は、音楽業界に入ってから自分が政治について語れるタイプでないことに気づいて、音楽のことだけ考えるようになったのかもしれません。好き好きはあるにせよ、彼の才能と音作りへの執着は尋常ではありませんでした。
久々に沈黙を破って放ったアルバムには、彼の音楽センスとヒップ・ホップの融合がこれ以上ないバランスで表れました。


Scritti Politti - Tinseltown To The Boogie Down
("Scritti Politti featuring Mos Def and Lee Majors.")

上記の動画では、グリーンよりモス・デフのほうが見た目もカッコいいし、ラップのほうが歌より光っている気がしますが、私はヒップ・ホップ系はよく分からないので、コメントは控えます。

しかし、彼の一番面白い音作りが楽しめるのは、アルバムが出る前のEP時代です。下記の動画は初めて聴きました。
彼のこの時代のシングルなどを集めたアルバム「Early」に入っているのだと思うのですが、まだ買っていないのでよく分かりません。


Scritti Politti - Skank Bloc Bologna

最後にいかにも初期のスクリッティ・ポリッティらしいものを。
(「何でこのバンドの写真やねん」というツッコミがショコポチさんから出るのを楽しみにしようかと思いましたが、自分が先にツッコミたくなりました。普通は4人で写っているバンドです)


scritti politti - confidence / p.a.s
posted by ring-rie at 15:49| Comment(12) | TrackBack(0) | rock musicあれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは〜。
いろいろとありがとうございますっ!
いや〜冒頭のビデオスゴイっすねえ!同じことをロバート・パーマーがやっても腹立たないと思われるのは何故だろう?
あと、私、グリーンの大変残念な点を再認識しました。こんなに美形でシュッとしてはる(使い方間違ってませんか?)のに、
顔面がでかい…。
ABCのマーティン・フライと並ぶ二代残念王ではないでしょうか。(ここらへんファンの人に殺されそう…)

しかし、曲は文句なくカッコイイですね。マーカス・ミラーってあの人ですよね、ビル・ウィザースの『Just Two of Us』でベース弾いてる人。私がアレ聴いてたらダンナが「そうじゃね?」って言ってました。(ダンナは基本的にメロウな曲は一切聴かない、歌詞に「デストロイ」とか「クレイジー」とか「レッツグルーブ」とか入ってないとダメなお馬鹿さんですので、真剣に聴いてないかも)すいません、マーカス・ミラーってすごい有名な人なんですよね。でも私の認識はこの程度です。

そしてやっぱり初期の曲はいいですね。私、グリーンに限らず、あの時代のなんともいえないスカスカ感が好きなんです。本当にヘタでスカスカってのもありますが、たとえばあの無茶苦茶うるさいポップ・グループですら、背後に奇妙な静寂を感じるんです。音楽史にもオーディオにもまったく詳しくないんで、理由はわからないんですが。

そして、はい、ツッコませていただきます。
なんで、トッパー・ヒードンが、いないのでしょう…(いろいろあるけどとりあえずそこ)
Posted by ショコポチ at 2009年11月09日 01:01
私のコメントとring-rieさんのレスがすれ違いでしたね!
すいません、それで、radwimpsの動画を探したのですが、なんか、You Tubeがメンテナンス中って表示が出ちゃいました。
しかしすごい人気のあるバンドですよね。私も名前だけは知ってました。
また今度チャレンジしてみます。
Posted by ショコポチ at 2009年11月09日 01:13
こんにちは〜。
えー、ここまでやると笑っちゃいますよねぇ。これってパロディなんでしょうか?この音色にしても、リズムにしても、声量のない甲高い声にしても、どれも相当な好物なんですが、でも残念ながら、スクリッティポリッティは、はまれなかったんです。なんでかなぁって考えたら、たぶん、グリーンが泣き虫じゃないからと思われます。私は泣き虫が書くメロディラインが好きだったんだなぁ、って改めて思いました。このバンド、残念なところが少ないですよね。あ、顔の大きさは残念か…。
 初期の音源は初めて聞きました。確かに、これはかなりいいですね。こういう方向でやってくれればよかったのに。でもこれじゃぁ、売れないか、やっぱり。80年代の音といい、ラップといい、流行には敏感なんですね。
 うちは80年代に惚れたアーティストを結構頑張って追っかけてると思うんですが、そういう人たちから見ると、グリーンはコンスタントに音楽活動をしているようですね。怠け者なんかじゃないと思いますよ。90年代頃から音楽という商品が、消費されるものと、そうではないものとに分かれてきているんだと思うんです。大量消費につながらないけど価値がある音楽を作っているアーティストにとって、辛い時代です。それでもコンスタントに作品を発表できているとしたら、それはすごく頑張って、商品価値を出せたんだと思いますよ。(でも、大した成功には繋がらなかったようですが…。)
Posted by モグ at 2009年11月09日 09:15
ショコポチさん、モグさん、コメントありがとうございます。
やっぱり私よりお二人のほうが80'sには詳しいですから、ご意見は興味深いですわ、嬉しいです。
しかし「顔でかい」には本当にウケました。そういえば画像の中でどかっと暑苦しい印象を受けるのはそれだったのか…男前のはずなのに、ねえ。確かに、シュッとしてはる、なんですけどね、今のヒゲヅラはどうか知りませんが。
さっきまでHP作成ソフトと格闘していましたので、お返事遅くなっていますが、続きはまた書きますね。お待ちください。
Posted by ring-rie at 2009年11月10日 17:02
続きです。HPソフトの戦いは実はこれからで、セルの幅が変更できない、なぜ??? などと初歩で躓いておりました。それと久々に積み上げた本とマンガの掃除をしました。例の「奇想天外」どなたか要らんかなあ。

ショコポチさんへ
「顔でかい」の話を膨らませる必要もないのですが、ロバート・パーマーも顔デカである気がします。態度もでかい、からだろうか。カッコいいけど、いや、けっこうです、歌だけで、と思ってしまいますね。
マーティン・フライはよく知らないのです。どうも私は一部のメジャーなものに弱すぎますね。しかし、彼は何かしら二番煎じの感が…私は顎の骨を削りたいですね。ボウイ様とブライアン・フェリーを合わせたような魅力的なお顔という説がありましたが…ううむ。でも私もファンが怖いのでこれ以上は黙っておきます。

>『Just Two of Us』
実は確認してないんですけど、たぶんそうなんじゃないかな。この曲は他の人でよく聴いていてますが、マーカス・ミラーがすごく合いそう。
「Boom! There She Was」のはやっぱり彼みたいですね。あのアルバム全曲がそうみたいです。私の希望としては普通にレコーディング風景が見たいです。グリーンのあの顔は何度見てもイライラするのですよ(しつこい)。音だけでいいです、ほんと。

>歌詞に「デストロイ」とか
フニャフニャした曲はダメなんでしょうねえ。
一度ベース持っているお写真見せてほしいなあ。ダンナさんの場合、大島紬にベースというのがすごく似合うように思っています。よろしくお伝えください(何をやねん)。

>あの時代のなんともいえないスカスカ感が好きなんです。
同感ですね。私も80年代入った頃のインディーズはスカスカ感が魅力だと思います。熱唱とかは許されないわけです。さらにディストーションのかかったギターにベース音がバリバリ言ってると…切りがないのでやめまます。
とにかく、高級感もゴージャスさも気合もないのがよろしいです。

>背後に奇妙な静寂を
なるほどなあと思います。うまく説明できないけど、共感します。何なんでしょうねえ。

>はい、ツッコませていただきます。
ありがとうございます。で、かの著名なバンドの画像をいろいろ見たら、三人というのがいくつかありました。病欠ですかね?
貼り間違いにせよ、何でこれなのよと言いたくなりますよね。何となく楽しいです。
Posted by ring-rie at 2009年11月11日 01:34
モグさんこんばんは。

>これってパロディなんでしょうか?
できればそういう理由付けがほしいのですが、どうなのでしょうねえ。分かりません。まあ、真面目にやっているはずはないのだけど、相当気持ち悪い結果が出ています。

>私は泣き虫が書くメロディラインが好き
ああ、なるほど。グリーンはそういうタイプでないような気がします。思いっきりカッコ悪い思いをしたり、挫折して悲しくなったり、そういうのを回避しまくるタイプではないかと踏んでいます。自分の弱さ、ダメさを受け入れてそこから先に進むって感じがしませんが、彼の歌詞を隅々まで聴いたり読んだりしていないので、詳しくは分かりません。ただ彼のこれまでのパターンを見て言っています。

>初期の音源は初めて
聴いて頂いて嬉しいです。で、モグさんがおっしゃる通りなんですよ、売れないでしょうね。でも、あんなに売れ筋を目指す必要もないと思うのに、水が合ったのか、商業路線まっしぐらになってしまいました。

>流行には敏感
そうなんですよ。その点は凄いのですけど、あまり売り方がうまくないように思っています。

>グリーンはコンスタントに音楽活動をしている
そういえばサマソニ出演で来日していましたね。確かにあの年齢(かなり自分に近い)のわりには細々したスケジュールをこなしています。案外働き者の部類と言えるのかもしれないですね。再認識しました。

>大量消費につながらないけど価値がある音楽を作っているアーティストにとって、辛い時代です。
ほんとうにそうです。その傾向が最近ますます強くなっていますね。

>それでもコンスタントに作品を発表できているとしたら、
そういえばグリーンはメジャーな音楽業界で何とか生き残っていますね。文句はややあるけど、新作を聞く楽しみがあります。たしかに80年代に成功して金持ち生活にどっぷりと浸かったまま活動しない人が多いのかも。
私は文句を並べてばかりですが、モグさんの言うように、彼は努力家であるような気がしてきました。でも、自分は初期の頃のような素朴な発見を楽しめる作品を今後聴ければと思っています。

やや雑な返事になりました。後で直しますね。
Posted by ring-rie at 2009年11月11日 02:25
ちょっと気になりましたので横レスを

「Just Two of Us」はビル・ウィザースが歌っていますが、名義人はグローヴァー・ワシントンJr.なのです。ベースはマーカス・ミラーで間違いないです。ちなみに邦題は「クリスタルの恋人たち」w
Posted by くうたれ at 2009年11月12日 01:32
モグさん、すみません。
修正しようかと思ったけど、どこを修正したのか分からなくなるんで、補足にします。

80sに活躍した人で今何も音楽活動をしていない人がいるのは当時儲かったからとか、そういうことではないですね。いい加減なことを書いておりました。
それと、グリーンについて「カッコつけすぎ」というレッテル貼ってしまいましたが、相当な努力家だと思うし、彼は彼なりに悩んだのだろうとも思うし、決め付けはよくないですね。
彼に対して自分のベタ惚れの部分にまた出会いたいという欲があり過ぎて、不要な批判をし過ぎてしまいました。(毎度似たようなことをしております)

>90年代頃から音楽という商品が、消費されるものと、そうではないものとに分かれてきているんだと思うんです。

モグさんの言葉に、ああ、その頃が一番の分岐点なのかなあと思いました。
ファンのわがままどころか、ミュージシャンのわがままも通せなくなって、消費される商品かどうかがメジャー音楽の最重要課題ですね。そうでないものの受け皿が地元ミュージシャン向けのライブハウスやインディーズレーベルなのかな。もしくは廃業ですか。昔から厳しい世界ですが、厳しさの基準が変わってきたように思います。

妙に気に入ってしまったミュージシャンについては冷静に語れなくなるので、モグさんの言葉で軌道修正ができたように思います。
ただ自分は今後も文句タラタラ並べながら彼の活動を語ってしまいそうです。文句もほどほどにしなくてはいけませんね。
Posted by ring-rie at 2009年11月12日 06:33
くうたれさん、おはようございます。教えていただいて助かります。

そうでしたね。私はこの曲名を聴くとまず思い出したのがグローヴァー・ワシントン・ジュニアのサックスの音。「ワイン・ライト」は友人が買ったのをよく聴いてました。
一時期は異常なぐらいベーシストを追っていて、マーカス・ミラーも聴きに行きました。なのに記憶が曖昧だなんて…困ったことです。

ところで「Just two of us」は動画サイトからG.Washington Jr.のアルバムの音源がきれいに削除されています。ライブ音源はアンソニー・ジャクソンがベースを弾いているのしか聴けませんでした。
しょうもない努力としか思えません。そんな古い音源のCDをまだまだ商品として売らないといけないんですねえ。

>ちなみに邦題は「クリスタルの恋人たち」w
この邦題は笑うしかないですね。「何となくクリスタル」、読んでないけど、その言葉が流行った時期でしたっけ? 自分には70年代以上に遠い世界です。みんな高い服着て街を歩いていましたね。当時の女性の映像を子どもが見ると「眉毛ボーン」と言ってました。「クリスタル」と聞くとしょうもないことばっかり思い出してしまいます。
Posted by ring-rie at 2009年11月12日 10:18
今頃やっと見ました。
グリーンの登場シーン、どうしようもない当時の雰囲気を象徴してますね。爆笑です。
声もダメな感じで、しみじみイイなぁ〜。
Posted by PTR at 2009年11月15日 14:21
PTRさん、こんばんは。
見ていただきましたか。

>どうしようもない当時の雰囲気を象徴してますね。爆笑です。

当時を象徴ですか、なるほど。
やっぱり末期症状的ですよね。産業ロック、ロック産業、ショービジネス、金、金、金…
ここまでバカっぽいPVだと、わざわざここで失望を語る自分もバカみたいです。
一緒に笑っていればよいのでしょうが、上にダラダラ書いたような理由で自分はあんまり笑えないんです。思い切りヤジ飛ばしたいです。

>声もダメな感じで、しみじみイイなぁ〜。
いやいや、その通りなんですよ。
それが最高のホメ言葉になっているような気がします。あんな声なのに、アレサ・フランクリンが大好きな男。五十過ぎても何か子どもっぽい。
次回作はブルースか、R&Bか。ファンを含め、みんなが勝手にやって下さいと言いたくなる新作を期待しております。
Posted by ring-rie at 2009年11月18日 00:59
ずっと書き込みたくて、でもちょっとわたわたしてて、こんなに遅れてしまいましたー。
ええと、何を書き込みたかったかというと、「レコードコレクターズ」の件です。
一昨年の「レコードコレクターズ」誌の大特集「80年代ロック・アルバム・ベスト100」のことです。
なんとスクリッティ・ポリッティの「キューピッド・アンド・サイケ85」が堂々の三位でした!!!(驚!!)
ちなみに一位はトーキング・ヘッズ「リメイン・イン・ライト」で二位はU2の「ヨシュア・トゥリー」。個人的には二位はちょっとなあと思うけど、まあ世間的には妥当なところとも思います。でも、三位にいきなりスクリッティ!!
編集部のコメントでも「おどろいた! こんなに人気があったとは!」ってかかれていますw なので未だに根強い人気あると思いますよー。レココレ読むような人間限定だとしてもw三位ですものー! 案外皆に愛されていたんですね、彼ら。
Posted by 志穂美 at 2009年12月11日 21:40
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