2008年12月21日

ブルースは聴くものなのか、どっぷり浸かるものなのか



ブルースと聞けば淡谷のり子を思い出すような人は最近あまりいないと思うが、一般的にブルースと聞いて一番連想される人物は誰なんだろう? 知名度ならクラプトンなんだろうか? 世間一般の認識がさっぱり分からない。

自分はどういうきっかけでブルースが好きになったのだろう? 好きと言っても、スリー・キングスの芸風を把握するレベルでもないのだけど、The Whoの曲で最初に好きになったのは「サマー・タイム・ブルース」だった。昔からああいう曲に弱いらしい。

しかし、ぬかるみのようなブルースというか、嫁に逃げられただのと情けないおっさんがグダグダと愚痴を言っているような歌や、あまりに泥臭いものは最初は好きになれなかった。ところがそういう類のブルースも、何度も聴いていると、それこそ底なし沼に足を取られるように好きになってしまう。もちろん、そうならない人もたくさんいるのだろうけど、自分は美声でもしわがれで声も、歌うのがブルースなら耳を傾けるほうだ。ただ、ブルースに関しては、自分で何が好きなのか分からず、ブルース喫茶でかかるものを、いつも漠然と聴いていた。

学生の頃、よくブルース喫茶に行ってミュージック・マガジンを読み、昼寝していた。その店が引っ越して学校から遠くなってからも時々出かけて行った。しかし、フレディー・キングがかかっていたとか、ハウリング・ウルフを聴いたとかいう記憶は全くない。ただ、数時間マンガや雑誌を読む間、BGMに聴いていた。当時はジャズについてはミュージシャンの名前や演奏のクセを覚えようとしたが、ブルースについては何も考えずに聴いていた。なのでブルースの知識は何もないのだが、あの音楽の中に漂うか、どっぷり浸かる楽しさだけは覚えてしまった。今はブルース喫茶もあまり見かけないから、そんな出会い方をする人もいないだろう。

ところで、もしもジャズ・ギタリストはブルース・ギタリストよりも格が上だという印象を持っている人がいるとしたら、それは大きな間違いだと思う。どうしてこういうことを書くかというと、世の中にはブルースをバカにしている人がけっこういるように思うからだ。自分はブルースのよさが分からないミュージシャンの音楽など聴きたいと思わない。

ギタリストの中には、極端な言い方をすれば、一音弾いただけで自分の音を出せる者がいる。上に貼った動画では、スティーヴィー・レイ・ヴォーン、アルバート・キング、B.B.キングのそれぞれの音の違いが面白い。下のコメント欄を読むと、ある意味ブルース対決のようなセッションであるらしく、隙あればソロを取り合いしているのだとある。ポール・バターフィールドのハーモニカで盛り上がったところでBBが登場し、一気に客席の注目をさらおうとしているという。だが自分はそんなふうに思わなかった。それよりも、この短いセッションで三人三様のギターが聴けたのが何よりも興味深かった。

それにしても、女性のブルース・ファンが少ないのは、ブルースのミュージシャンたちの見た目の問題もあるのだろうか。長く映像を見ずに音だけ聴いていたから知らなかったが、この三人のギタリストで若い女性人気が取れそうなのは特にいないような…
だけど自分はアルバートが一番カッコいいと思ってしまった(苦笑)
posted by ring-rie at 01:25| Comment(2) | TrackBack(0) | rock musicあれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。血液型に忠実な人。
今回はツブヤキ調ですね。面白かったです。毎回楽しみに読んでいますが、例によって突っ込み所は皆無です。私が不勉強なだけなのですが。

ちょっとしか関係ないけど、今年はロリー・ギャラガーを執拗に聞きましたよ。それまで、そんなに好きではなかったんだけどね。フリーも聴いたな。マイク・ブルームフィールドやジョニー・ウインターやジョン・ハモンドjrとかも聴きましたね。どういうことかは分かりません。頭悪いし。たぶんずっと後になって気が付くんだと思います。

ブルースがどうなのかはサッパリ分かりませんが、ブルース喫茶でダラダラする若き日のring-rieさんは、なんやステキに書かれてるやないですか。うひょ〜絵になる〜(なんと低俗な感想)すんまへん。
Posted by sand at 2008年12月21日 02:55
sandさん、こんにちは。

>血液型
いえいえ、迷信ですからね、全ては。でも、なんか当たっている感じがするから困る。とくに自分の場合はね(笑)

>例によって突っ込み所は皆無です
ほんまですか? そう言わずに、自分が思い出したことでも何でも書いてくださいね。とにかく読んでいただいて嬉しいです。自分の思い出話をあれこれ書いてしまい、テキトー感溢れているのではと心配しておりました。
しかしまあ、あまり回想ばかり書かないようにしたいと思います。ボロ出るしなあ。

>今年はロリー・ギャラガーを執拗に聞きました
その言葉に、ここに返事も書かず、延々とようつべ参りしてました。
いっぱいあるし、自動再生機能もついてるし、昨日は一人でロリー・ギャラガー大会やってました。
次回はこれがネタになるかな、たぶん。

>ジョニー・ウインターやジョン・ハモンドjrとかも聴きましたね。
また教えてくださいませ。分からなくても紹介お願いします。
私もちょっとしか分からないのに紹介しております(どんなんやねん)。

>ダラダラする若き日のring-rie

sandさん、そこにはちゃんとツッコミ入れてるではないですか(苦笑)
どこが素敵な図かさっぱり分かりませんが、何か知らんけど、ほめられたと解釈しときますね。
一度、店員さんに、「よく寝てましたね」と言われたときは、カッコ悪〜と思いましたが、めげずにまた行きました。
今はマンガ喫茶に潜入する勇気もありませんが、一度行ってみたいと思います。素敵な図ではないですが、読みたいものがいっぱいあるからね。ブルース喫茶、今でも近所にあるのなら行ってみたいものです。
Posted by ring-rie at 2008年12月23日 14:39
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/111488932
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック