2019年08月14日

Don Rendell/ Ian Carr : Phase III

長くブログ更新をしていなかったのですが、他の記事を書くために調べたことなど、ここに書いていこうと思います。
ブログを放置していると、キワモノっぽい広告がリンクされているのにも気づきませんでした。ちゃんと管理しなくては。

最近LPを購入した、Don Rendell/ Ian Carr : Phase III (1967) について、Way Out West誌に掲載された短い再発盤紹介の補足のようなことを書きます。
................................................................................................................................................................

Don Rendell/ Ian Carr : Phase III

昨年5LPボックスの1部としてもリリースされたドン・レンデル&イアン・カー・クインテットの68年作。
当時「詩人とジャズ」をテーマに活動したマイケル・ガーリック(p)が、詩人イェーツを題材にした曲の”Crazy Jane”でユーモアたっぷりに弾けている。パーカッシヴな演奏がアンドリュー・ヒルを彷彿とさせる。
エキゾチックな最終曲は謎めいた魅力に満ち、レンデルのソプラノサックスソロが妖しく輝いている。

当時、英国ジャズグループが世界的に注目を集めることはなかったようだ。
イアン・カーについてはその後ジャズロックファンが注目したので、彼の情報は目にしたが、
このクインテットについても、マイケル・ガーリックというピアニストも、自分は全く知らなかった。
マイケル・ガーリックはこのクインテットのセカンドアルバムから加入し、その後のグループの作風の変化に大きく関わっていく。

don-rendell-ian-carr-phase-iii






















おそらく、一部のジャズファンには知られていたものの、このクインテットは特に有名ではなかったのだと思う。
だが、レア盤愛好家が彼らのレコード盤の値段を釣り上げたのが始まりかもしれないが、
ドン・レンデル&イアン・カー・クインテットの5LPボックスがリマスターされて発売されると、即完売してしまったという。
発売部数が少なかったからかもしれないが、それにしても、バカ売れという印象がある。

その後LPはバラ売りされることになり、自分もユニオンに予約して、このアルバムと、「Shades of Blue」を購入した。
発売日をだいぶ過ぎてからレコードは届いた。
配達されたLPジャケを眺めて嬉しくなったが、肝心の録音については、「こんなものなんだろうか?」というのが正直な印象だ。
何がどうリマスターされたのか、原盤と比べようもないのだけれど…

それはとにかく、このクインテットの魅力は傑出しているので、演奏内容についてもう少し書きます。

パーソネル:
Don Rendell ドン・レンデル(tenor saxophone, soprano saxophone, flute)
Ian Carr イアン・カー(trumpet, flugelhorn)
Michael Garrick マイケル・ガーリック(piano)
Dave Green デイヴ・グリーン(bass)
Trevor Tomkins トレヴァー・トムキンス(drums)

<収録曲>
1.Crazy Jane(Carr)
2.On!(Rendell)
3.Neiges d'Antan [Snows of Yesteryear](Carr)
4.Bath Sheba(Rendell)
5.Black Marigolds(Garrick)

このアルバムの重要な要素に、ガーリックも、カーも、文学が大好きで、詩人に大きな影響を受けている点がある。
レンデルはどうもそういうタイプではなかったようだ。

本作と「詩」の関係について書くと
本アルバムではイアン・カーによる2曲は両方とも詩を題材にしたもの。

⒈「クレイジー・ジェーン」はイェーツの詩に登場する人物だという。訳詞をいくつか読むと、かなり大胆であけすけな発言をする女性のようだ。それを表現するかのような、ガーリックのピアノの暴れ方が面白い。サックスの役柄は、詩に登場する、嫌味な説教をする司祭だろうか? などと空想すると面白い。

⒊「Neiges d'Antan [Snows of Yesteryear]」は、15世紀の詩人、フランソワ・ヴィヨンの詩の一節から。移ろいやすい女性の美しさを嘆く詩だという。
混合拍子の複雑な曲は、壮大な交響楽のように始まる。(この曲の拍子については、レコード裏に説明がある。)

⒌アルバム最終のマイケル・ガーリックの曲「ブラック・マリーゴールズ」は、
カシミールの詩人、ビルハナの恋愛詩集 『チャウラ・パンチャーシカ』の訳詩の序文につけられた「物語の最後は披露宴かと思ったら、そこにあったのは、言わば、黒いマリゴールドの花と沈黙」という一文をヒントにしているらしい。

(レコード裏に印刷されたガーリックの言葉を調べると、だいたいそういうことらしい。「伝説では、ビルハナがとある王女と恋愛をし、国王によって交際を禁じられた体験をもとに詠んだとされる」とウィキに載っている。伝説の細部は地域により異なるそうだ)
オリエンタリズムを感じる謎めいた作風。一部ウェイン・ショーターっぽい。

このアルバムのジャケットの裏に、イアン・カーやマイケル・ガーリックの曲解説が載っている。解説というより、インタビューに答えているだけの、かなりいい加減なものだが、これがけっこう面白い。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
参考にしたネット上の題材:

☆下記のページに英文での本アルバム紹介があり、ジャケット裏の画像もあります。
https://londonjazzcollector.wordpress.com/2017/04/10/don-rendell-ian-carr-phase-iii-1967-emi-lansdowne/

☆本作について一番分かりやすく参考になったネットのは、トランペッターで横浜ジャム音楽学院講師、深井 一也氏の記事。(ブログに署名はないが、リンク先を見ると彼のようです)
アルバムのレコード裏に載っている解説をブログに紹介し、1曲目のカーの曲がイェーツの詩に基づいていることも紹介されていました。

http://e-deep.org/iblog/C244498683/E264913232/index.html

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最後に、本作のピアニスト、マイケル・ガーリックについて書いておきます

マイケル・ガーリック(1933〜2011年)
ウィキ英語版によれば、ロンドン大学に通い、クラシックを学びながらジャズに目覚めたガーリックは、70年代までは独学でジャズを学んだという。レンデル&カーや自己のグループでの活動の後にボストンのバークリーで学んだ。
彼が米国のジャズをどれだけ聴いていたかは分からない。しかし、クラシックのレッスンを受ける弟子たちの発表会でグレン・ミラーのIn The Moodを弾き、教室から追いだされたというエピソードから、彼のジャズ熱の高まりが十分感じられる。

大学卒業後ガーリックは『詩とジャズ』をテーマに、詩の朗読とジャズ演奏を合わせたイベントの音楽監督となり、イギリスやアイルランドの詩人たちと交流し、ともにステージに立っていたようだ。この活動での評価がレンデル&カー・クインテットの参加につながったという。
また、ジャズとコーラスを合わせた演奏企画に取り組んだ。彼の名前を広めたのはこの活動だったという。1967年に始まるこの活動はその後も続き、交響楽団とノーマ・ウィンストンとの共演作など、興味深い作品を生むことになった。
音楽教育者としても熱心で、ロイヤル・アカデミーその他の教師として活躍した。
彼のレーベルJazz Academy Recordsを設立し、自己のグループやノーマ・ウィンストンのアルバムなどをリリースした。
晩年にも積極的な音楽活動をしていたが、数年間患っていた心臓病で2011年に他界した。

(以上です) 2019年8月14日













posted by ring-rie at 01:09| Comment(0) | jazz | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月06日

p 浜村昌子 vo 東 かおる × p 牧 知恵子 vo 山内詩子

3/26(日)に行ったライヴについて書きます。

摂津本山に近いけど、阪急の 岡本からKobe BornFree でヴォーカルとピアノのデュオ対バン企画という珍しい企画。お昼の3時開始でした。


p 浜村昌子  vo かおる   

             ×

p 知恵子  vo  山内詩子


阪急岡本駅から歩いて行くと、出演女性4人がお店や入り口で談笑していました。いいムードです。


前半の東かおるさんは英語でジャズを歌い、後半の山内詩子さんは主に日本の歌を、という企画でした。それぞれのヴォーカリストの歌い方の違いが分かるこの企画は、歌ものの好きな方にはとりわけ楽しい企画だったはず! そしてピアニストの2人も、同じピアノから違う音が聴こえてくるし、ヴォーカリストをそれぞれにプロデュースして、いわゆる歌伴ではあるんだけど、ヴォーカリストと対等な関係を築いています。歌伴という言葉は歌がメインになるから、歌とピアノのデュオ、と言う方がいいでのしょうね。


120B944D-4209-462C-9714-1B5272635CC7.jpg


東かおるさんの歌はこの3月よく聴きに行きました。グローバルジャズオーケストラ、ジェシ・フォレスト&ライト・バンドをこのデュオの前に聴いていました。東さんはこの日スタンダード曲などジャズナンバーを披露。それって当たり前なのでは?と思われるかもですが、それが後半との対比を成すので、大事なポイントなのです(笑)

とにかく、東かおるさんを3回とも違う企画で聴いて、いきなり東かおる研究会みたいなアプローチ(笑)偶然こんなスケジュールになりましたが、ピアノの浜村さんがどんどんヴォーカリストの良さを引き出すようなこのデュオも素晴らしかったです!


53DC5E71-755F-4D86-805A-1EE532F7F638.jpg


そして後半の山内詩子さんは、最初に"Spring Can Really Hang You Up the Most" を披露。ライヴで何回聴いても、詩子さんのこの歌に引き寄せられ、心が解れます。歌詞は明るくないというのに、このメロディーが高音部にふっと飛ぶところで、こちらもふわりと持ち上がる感じがあり、毎回それを聴くのが楽しみなのです。


60FEA42C-E91B-47D3-96A5-8C61E2D070DE.jpg


しかし、この日のメインはその後の、<日本のうた>でした。いつものライヴでも1曲ぐらい聴くのだけど、この日は日本語の歌がずらりと登場。そりゃもう、しみじみ聴きました!

この日にこの企画を聴きに来てよかった。とにかく、体験できてよかった!

初めて聴く牧 知恵子さんのピアノ、時々スイッチ入ったように熱くなるのがいいです。


AB43E20B-04E4-4E27-811B-A3AD56E036D2.jpg


このデュオ二組の企画はまた聴きたいてす。ヴォーカリストやピアニストの個性の違いを感じ取れるのが面白い!


342D099C-9676-438B-BD0D-FFA3DB08C9BA.jpg8F7B137E-8E4A-47C7-9D0E-028E4795FC08.jpg


以下おまけ

とまあ、いいこと尽くめのこの日、ライヴの後に、私はお勘定忘れて店を出るという痛恨のミス!猛ダッシュでバックして皆さんの失笑を

アホやなあ。全くもう、幸せになり過ぎて失敗したのでした。


http://www.bornfree-kobe.com/

posted by ring-rie at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | live stage | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月13日

トライスペース TRISPACE /林祐市(p)大村守弘(b)山下佳孝(ds)


Trispace トライスペース のライヴステージを、大阪梅田アクトスリーのJazz On Topで聴いた。(2016年3月9日木曜日)


08A583DB-3079-455C-A9AA-CEEFAFC69856.jpg


Piano:林祐市 Yuichi Hayashi

Drums:山下佳孝 Yoshitaka Yamashita

Bass:大村守弘 Morihiro Omura


A844E968-481F-487E-84B7-7EF7C99CA102.jpg


Trispaceは名古屋を拠点に活動するトリオで、サードアルバム「Night Fall」を買って以来、これから期待できそうなトリオと思って昨年ライヴに一度行ったので、演奏を聴くのは今回で2回め。場所は前回と同じく梅田のアクトスリーのJazz On Top だった。

このトリオを最初聴いたとき、エスビョルン・スベンソンのトリオ、ESTの持っていた雰囲気を日本のグループでも体験できるとは! と驚いたが、ESTの音楽性を継承しながらも、楽曲は全てオリジナル。そして3人のチームワークも素晴らしい。なんとなくユーロ風ジャズをやっているのではなく、明確に目指したいものがキチンと見える気がする。リリカルだけど硬派なジャズを聴かせてくれる。


2B0374F9-D602-418E-AE03-A9FCAB6C97BE.jpg


 全般にユーロテイストなのは変わらないが、今回のオリジナル曲では中東風な音づかいとリズムを取り入れた「Desert Moon」も披露。この他 Rain /Reflection /The Circle (聞き間違いあるかもですが)など新作を次々と演奏し、新アルバムでまた聴けるだろうかと期待してしまった。

演奏にじわじわ入り込み、メロディーを小さく口ずさむ林さんを真近にし、ベースの大村さんの演奏を目の前にできる席に座れてラッキーだった。前回よりしっかり聴くことができたと思う。そして今回の方が、ピアノもベースも前よりいっそう柔らかな音が出ていた気がする。ドラムの山下さんは相変わらず間髪入れぬ反応が素晴らしい。


062A6374-F559-4282-9A2E-222D89617C0B.jpg


ステージ終了後、山下さんとコリン・ヴァロン・トリオのドラムについてお話できたのが嬉しかった!

彼もそうだけど、このトリオの音作りへの熱意が滲み出るステージだった。これからの変化が楽しみだ。


0E742F08-E18E-44DF-BC66-3CB9FBA07027.jpg


posted by ring-rie at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | live stage | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月11日

GROOVE MERCHANT(Facebook投稿記事を転載してみました)

2月24日 に聴いた神戸 萬屋宗兵衛 GROOVE MERCHANT <権上康志(b) アーロン・バル(tp) 三富悠斗(ts) 末永尚史(p) 小田桐和寛(ds)ゲスト、セカンドステージでOleoに参加: 横尾昌二郎(tp)> の記事、フェイスブックからの転載です。よろしければ読んでみてください。

posted by ring-rie at 16:30| Comment(0) | TrackBack(0) | live stage | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月10日

リンク切れについてのお詫び

いつか消えると思っていた、自分のホームページ、B-Classyが今年の1月で終了となっていました。

J:COM NET加入者向けホームページサービス
終了のお知らせ


最近まったくJ:COMのアカウントを使っておらず、ホームページの更新はずっとしていませんでしたが、ロック系、ジャズ系でけっこう気合を入れて書いたページもあったので、残念です。
古いファイルを引っ張り出してどこかに書き写したいと思っています。

そして、こちらのブログのリンクを解除しようと躍起になっているのですが、全くうまくいきません。
シーサーのブログの使い方、前から分からないことだらけですが、どうすればいいんだか…
「こんなブログなんてやめてしまえー」と怒られそうな状態。すみません。
リンク切れだらけで恐縮ですが、しばらくお待ちください。
(だれも待ってないわ、という声が聞える気がしますが…)

SNSにどっぷりの私の現状をそのまま映すような状態で、恐縮です。こんなブログですが、まだしばらくオープンしておきます。

(2017年3月11日加筆)
その後リンク切れのブログなどの削除ができました!! 使い方のマニュアルがどこかにあるのでしょうね。他にも修正したいところはありますが、しばらくこの形で使っていきます。
長い間修正せずにご迷惑をかけたことをお詫びします。

posted by ring-rie at 16:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月25日

二見勇気トリオ、8月24日 梅田ミスターケリーズにて

二見勇気トリオ西日本ツアー最終日を聴きに行きました。
以下どうでもいい話も交えて感想などを。

8/24(水) 大阪 ミスターケリーズ
(pf)二見勇気(b)権正康志(ds)二本松義史

41515B3C-EA30-42F4-982A-781F0DCD7ED1.jpg

久しぶりのジャズ・ライヴでした。いろいろな理由でフジロックにも行かず、でした。万全を期してライヴに行きたかったのですが、何と腰を痛めてしまいました。歩くことはできますが、靴ひもが結べないという情けない状態。
でも西梅田にたどり着きました! ミスターケリーズのピザが好きなのですが、焼き上がりまで時間がかかるのです。でもやはり頼んでしまいました。
ピザがテーブルに運ばれたとき、二見勇気さんは2曲めのyou don't know what love isを弾き始め、ピザをガツガツ食べるムードではない…しかし熱いうちに食べたいので、演奏がどんどん熱を帯び、テンポも速くなったところで一気に食べてしまいました。

ACAFB27B-628B-4F0C-9E14-38E74444D8CD.jpg
どうでもいい食レポを書いて失礼しました。でもやはり美味しいものはちゃんと食べたいです。次回は早めに頼もう!

続いての曲はレイ・ブラウンのF.S.R.(For Sonny Rollins)、ベースをフィーチャーした曲。(曲名は権上さんに後で教えていただきました。)

8C96E5A2-BBAB-4805-9485-84ACECA52514.jpgFA888E73-6A69-40CB-A497-FABD62D3AF4C.jpg
権上さんのベースのイントロが決まり、二本松さんのドラムが見た目もスタイリッシュに盛り上げます。そして演奏する表情が実にジャズマンらしい二見さんのピアノの勢いに呑まれながら、スイングするというより、階段を駆け上がるような、上へ上へと登る気分を味わいました。二見さんは「バンザイ・オスカー」というアルバムをリリースされているそうで、オスカー・ピーターソンへの敬愛が半端ではないのは演奏を聴いてもよく分かります。
実は長いことオスカー・ピーターソンを聴いてなかったのです。このトリオを聴いて、初めて聴いたジャズはこんな感じだったなと、思い出しました。
ときにスピーディーで、押せ押せムード。ゴスペルやプルースの要素がリスナーを惹きつける、聞きどころが分かりやすいジャズ。じゃあ、それは常套手段ではないの?要するに使い回しでは?と意地悪に突っ込むこともできるかもしれませんが、昨日のトリオを聴いていてそんなことは全く考えませんでした。切り口は常に新しいと感じられるからでしょう。権上、二本松の二人のサポートを追い風にして、安易なまとめに逃げないアイデア満載のプレイで観客を楽しませてくれました。

オスカー・ピーターソンのHymn To Freedomの厳かな雰囲気からアンコールはアレンジ大盛りのC Jam Bluesとなり、二見さんの頭にはまだやりたいものが詰まっているように思えましたが、ついにライヴは終了となりました。

権上康志さんの帰国ライヴの度に素晴らしいベースプレイを楽しんでいますが、今回ますますアルコの音が冴えていました。
前回の生田さち子さんたちと組んだドリームチームのような編成もよかったですが、リーダー二見さんの一貫性あるトリオサウンドの中で聴く権上さんのベースも、とても味わいがありました。
ドラムの二本松さんは、所作の美しさがプレイの正確さ、パワーと一体化していて、存在感があり、たぶんスゴ腕なのだと思います。とにかく魅力ある演奏でした。
満席のミスターケリーズの熱気を惜しみながら帰ろうとすると、出口に二見勇気さんがおられたので、写真を撮らせていただきました!

1AD1947F-D9D2-466E-8F5F-4CA38AEDF4D5.jpg

ジャズを聴き始めた頃、夢中になったピアニストたちの思い出がよみがえるライヴでもありました。
出演者の3人に心から感謝です。




posted by ring-rie at 14:50| Comment(0) | TrackBack(0) | live stage | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月28日

Kyle Shepherd African Trio

3CCFDE8C-185C-420F-AD8B-4E4B382DAF30.jpg5月26日木曜日に行った、南アフリカ生まれのカイル・シェパード京都公演、
会場は京都芸術センターの講堂。公演だけでなく会場にも照明にも満足でした。

カイル・シェパード Kyle Shepherd  (ピアノ)
シェーン・クーパー Shane Cooper (ベース)
ジョノ・スウィートマン Jonno Sweetman (ドラム)

3曲目でプリペアド・ピアノのような音でアフリカの民族音楽を思わせる演奏が始まると、一気にこのトリオの世界に入り込んで行った。ドラムもベースもうねる音に反応して、熱を発散するようだった。とにかく動きが激しい。
ユーロ・ジャズのように始まって、途中からアフリカっぽくなる曲も素晴らしい。

会場ではトリオのCDが完売していて、ピアノソロアルバムだけが買えた。
まだ聴いてないけど、楽しみ!
A3D69931-4321-489D-B67C-6DE62F33659E.jpg666916B1-4595-4EAA-9486-1E6AC75993C3.jpg70642F14-18FB-49E0-A15A-B77687A9F187.jpg
posted by ring-rie at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | live stage | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月17日

Double Force Jazz Orchestra (ダブル・フォース・ジャズ・オーケストラ) 〜ドラマー、棟允嗣[Mune Tadatsugu]

毎回のことながらリアルタイムから遅れてライヴの感想をアップ致します。
このライヴの前にもいろいろ報告したいものはありますが、とりあえずこのステージについて。
ドラムの棟さんの演奏をまた聴きたいと思いながらなかなかチャンスがなかったのですが、偶然Double Force Jazz Orchestraのライヴの告知を見つけ、ちょうど時間が空いている土曜の昼間だったので大阪市内のライヴハウスに見に行き、なかなか面白かったので、今度は大阪城ジャズフェスティバルの夕方の出演時間に合わせて聴きに行きました。

ということで2015年5月23日、Double Force Jazz Orchestraを森ノ宮の大阪城野外音楽堂に聴きに行きました。
その後の夜の予定があったため、このジャズオケ狙いだけで行きましたが、昼一番から聴けば合計7バンドの演奏が聴ける催しでした。もっと早く出かけて大学生のビッグバンドジャズを楽しめばよかったのに…とか、懐かしのサードハードも出てたのか、とか思いましたので、来年はちゃんとそのつもりで行こうと思いました。二日間の催しで、ジャズ・オケ好きな方には嬉しい催しです。帰りにお菓子などももらえて、1000円です!
2015-05-23-16.55r.jpg
















動画もアップされていました。トランペットの塩ノ谷さん、ギターの鈴木さんソロに引き込まれます。ダブルフォースは学生バンドじゃなくて、現役もいるけど基本的に元学生のバンドだそうで、管楽器のほうもプロとして活躍中のプレイヤーが多いようですが、塩ノ谷さんが溺れたエビの検死報告書に参加してることぐらいしかまだ把握していません。
またMCの内藤さん(トロンボーン)は俳優業もやっているそうで、この日もすべり気味のギャグを飛ばし、お客さんを沸かせていました。彼のMCを聴くのはこれで2回目。麒麟の川島みたいな声だなあと思いました。映画出演もしてるそうです。



録音したものを聴くとちょっとおとなしい感じに仕上がってしまいますが、野外で聴くビッグバンドジャズは音が空に広がってとても気持ちがいいのです。管楽器の集合音もバスドラの迫力ある音も上に突き抜けて行くようでした。棟さんのドラム、この日も狙い通りの音が決まっていました。


2015-05-23-16.54r.jpg












近くではタイ・フェスティバルも開催していました。ここからは大阪城が見えます。
美味しいやきそばを食べてから大阪城公園駅に向かいました。
2015-05-23-18.12r.jpg



















最後に棟允嗣さん名刺の一部、ダブルフォースジャズオーケストラのステッカーなどです。
2015-06-17-08.29r.jpg
ラベル:棟 允嗣
posted by ring-rie at 15:35| Comment(0) | TrackBack(0) | live stage | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月17日

ブログアプリからの投稿練習、やってみます

下の投稿は練習でやってみたんですが画像が大き過ぎて、
パソコンやiPadで見るのには不適切のようです。
スマホ対応ののみのようですね。
とりあえず画像を小さくしてもう一度送るしかなく、二度手間になることがわかりました。
画像貼り直しです。とほほですバッド(下向き矢印)


簡単ブログ投稿というアプリを購入しました。
すごく簡単にできるというのだけど、よくわからないです、使い方が。

どういうシステムでこういうソフトができるのか全然わからない!
使って大丈夫なんだろうか、不安です。
とりあえずお試しで投稿してみます。

オマール・ソーサのアルバム、エグン。
アフリカ色強いのかと思ったらそれほどではなかったです。
聴きやすいし、中身ぎっしりです。

img1429263103579.jpg




posted by ring-rie at 18:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月16日

Nikolaj Nikitin Ensemble with Miroslav Vitouš - Tales From My Diary スロヴァキアのニコライ・ニキティン・アンサンブルをミロスラフ・ヴィトウスが監修したようです。

Nikolaj Nikitinの新作をチェックしているうちにMiroslav Vitouš とのコラボ企画を発見。
コラボといっても音楽監修なのでしょうか? 演奏する姿は見つかりません。
ニコライ・ニキティンはスロヴァキアの若手サックス奏者で、今後がすごく楽しみな人です。今回のはジャズ枠を大きく超え、弦楽の美しさを楽しめる作品になっています。
ただしこの地域のフォークロアになじみが浅いと、一部聴きづらいかもしれません。
自分も試聴の後半には休憩入れました。

ニコライのCDがまだまだ流通しない日本のファンにミロスラフ・ヴィトウスの知名度をテコにして、ニコライ・ニキティンの名前も広がらないものかと思っていますが…私の希望です。
それよりも昔からミロスラフ・ヴィトウスのベースが好きなので、この企画を知ってかなりわくわくしました。実際にどんな作品になったのでしょうか…とりあえず試聴だけで判断しています。
この作品はかなりフォークロア色が強いようです。後半からはジャズファンよりワールドミュージックの歌ものが好きな方にお薦めかもです。
音源の有料配信はこれからかな? ヴィトウスで検索すると、配信サイトが海外にありました。
とりあえずサウンドクラウドで聴いていますが、録音はかなりいいみたいですね。試聴がダイジェスト版だとすると全体はめちゃくちゃ長いものになりそう。
下のリンク先のニコライ・ニキティン・アンサンブルについての記事で試聴しました。
http://www.jazz.sk/discs/polajka-nikolaj-nikitin-ensemble-with-miroslav-vitous-tales-from-my-diary


下の動画は、ニコライさんとプロデューサーがスロヴァキア語で延々解説しているので、全くよく分からないのですが、ミロスラフ・ヴィトウスが楽譜の前にいて監修してる様子が分かります↓


実際のライヴの様子を伝える動画。キーボードの音が小さめですが、雰囲気はよく分かります。


このライヴにはミロスラフ・ヴィトウスの姿はないみたいです、たぶん。

どこかに英文の説明はないかと捜索しています。
あったらお知らせください!

ニコライ・ニキティンのCDでアマゾンでも配信1500円で買えるのは、現在Personal Suiteだけです。
下の動画で聴いてみてください。スロヴァキア語の説明の後、タイトなジャズ演奏が始まります。特にベテランピアニストのガブリエル・ヨナーシュがかっこいい!
しかし、スロヴァキア語の説明多すぎますね(笑)



ついでにニコライ・ニキティンのカルテット、別のアルバムの音源を貼っておきます。
CDを聴いて、これはこれは、マイルスやがな!と思わず言ってしまったことは内緒です。


このカルテット、日本でも人気が出ますように! と願っています。



ラベル:Nikolaj Nikitin
posted by ring-rie at 10:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 東欧音楽情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。